Photo Modelは、画像を扱うModelです。

mikutter 3.5からは、テクスチャやアイコン等、ありとあらゆる画像にPhoto Modelを利用します。

Photo Modelとは

Photo Modelとは、*特定の一つのModelを指す言葉ではなく、画像を表わすModelの総称*です。

具体的には、次のメソッドを実装したModelのことです。

  • download

  • completed?

  • downloading?

  • ready?

これらは、独自に定義したModelに Diva::Model::PhotoMixin をincludeすることで実装されます。mikutter標準プラグインが提供するPhoto Modelは、必ずこの Diva::Model::PhotoMixin をincludeしています。

また、gtkプラグインが入っている環境では、 /core/mui/gtk_photo_pixbuf.rb によって、 Diva::Model::PhotoMixin に次のようなメソッドが追加されます。

  • download_pixbuf

  • load_pixbuf

  • pixbuf

利用する場面

mikutterでは、タイムライン上のユーザのアイコンや、タブ、mikutterコマンド等、ところで画像を使っています。

しかしあるときはPixbufを渡したり、ある場所では画像のパスやURLを渡したりと、指定方法に一貫性がありませんでした。

mikutter 3.5では、画像を扱う全ての場所にPhoto Modelを使うことができます。 互換性のためにそれぞれの場所では一貫性のない従来の方法も残ってはいますが、 今後はPhoto Modelの使い方さえ学習すれば全ての場所で同じ方法で画像を指定できるのです。

Photo Modelを得る

Photo Modelは、標準プラグインやサードパーティプラグインが独自に実装しています。mikutterでは、他のプラグインが定義したクラスやモジュールに依存するのは推奨されないため、これらのクラスを直接読みに行ってはいけません。

画像を直接表わすURL又はローカルのパス

photo_filter フィルタを利用しましょう。

Plugin.filtering(:photo_filter, 'http://mikutter.hachune.net/img/mikutter.png', [])[1]

これで、全てのPhoto Modelの中から、第一引数のURLを表わすものを全て取得します。 また、ローカルにある画像に対しても使えます。

Plugin.filtering(:photo_filter, '/path/to/image.png', [])[1]

スキンに対応するPhoto Modelを得る

スキンの画像を示すPhoto Modelも取得することができます。以下の例は、 icon.png を取得するコードです。

Skin['icon.png']
# または、以下のように書く
Skin.photo('icon.png')

このPhoto Modelは少し特殊で、当然 *download*のようなメソッドは使えますが、*pixbuf*メソッドが若干異なる挙動をします。

pixbuf メソッドは、メモリ上にその画像の GdkPixbuf::Pixbuf があればそれを返し、無ければnilを返すメソッドですが、Skinに限っては、メモリ上に無ければロードしてPixbufを作成します。決してnilを返すことはありません。

Photo Modelを使う

画像ビューアなどで開く

Photo Modelに対してIntentを発行すれば、対応しているプラグインで開くことができます。通常のmikutterであれば、イメージビューアプラグインが開いてくれるでしょう。

photo = Plugin.filtering(:photo_filter, 'http://mikutter.hachune.net/img/mikutter.png', [])[1].first
Plugin.call(:open, photo)

ユーザのアイコンとして

UserMixinをincludeしたModelのiconメソッドでPhotoを返せば、これがアイコンとして扱われます。

Photo Variant

通常の利用では、Photo Variantを意識する必要はありません。単に画像を得たいだけならPhoto Modelを得るを参照しましょう。

Photo Variantとは

いくつかの画像配信サービスは、一覧表示用の小さい画像と、フルサイズの画像といった、同じ画像の複数の画像を配信していることがあります。

Photo Modelは要求された時には、どこに表示されるか分かりません。例えばTwitterのアイコンは、72px四方で描画されることもあれば、16px四方で描画されることもあります。

こういった場合に、常にオリジナルサイズの画像を使わず、できるだけ小さな画像を使うようにすれば、ダウンロードを高速化できる可能性があります。

Photo Variantは、本質的には同じ画像の複数のサイズをまとめたPhoto Modelです。

Photo Varintを作る

例えば、 https://example.com/image.png というURLがあったとしましょう。この画像サービスでは、URLの拡張子の前に _32 または _64 とつけることで、それぞれ32px四方、64px四方の画像が得られるとします。

そのような場合には、以下のようなコードでPhoto Modelを作ると、画像を表示する時に毎回できるだけ小さな画像が自動的に選ばれます。

Photo Variantを作るコードは複雑にならざるを得ません。World系プラグインのようなもともと複雑なプラグインや、画像サポートを追加するプラグインのような専用プラグインであれば対応する価値はあります。

標準添付プラグインでは、Twitterの画像及びユーザアイコンに対するPhoto Modelは、Photo Variantを使っています。

photo = Diva::Model(:photo).generate(
  [
    {
      name: :small,
      width: 32,
      height: 32,
      policy: :fit,
      photo: "https://example.com/image_32.png"
    },
    {
      name: :medium,
      width: 64,
      height: 64,
      policy: :fit,
      photo: "https://example.com/image_64.png"
    },
    {
      policy: :original,
      photo: "https://example.com/image.png"
    }
  ],
  perma_link: "https://example.com/image.png"
)

photo

Diva::Model(:photo).generate の最初の引数のHashのArrayの中に登場する photo は、Photo Modelを渡すこともできます。URLを渡すと単純にダウンロードしてきてしまうので、認証などの複雑な手順がいる場合はPhoto Modelを渡したほうが確実です。

policy

このキーには以下の種類があり、それ以外の値だとそのvariantは利用されません。 これは現在、Photo Modelはアスペクト比を保って拡大・縮小した画像にしか対応していないため、画像フォーマットが違うだけだったりcropされたものを扱えないからです。

original

最大サイズの画像です。このpolicyは、一度にgenerateに渡す画像の中では1個だけにしてください。

fit

originalをアスペクト比を保って縮小したものです。画像サイズは widthheight キーにピクセル単位で記述します。また、 name は管理用で、デバッグメッセージにのみ利用されます。